*ホルスト 組曲「惑星」 作品32(2012年9月23日 第30回記念定期演奏会プログラムより) |
どんなシチュエーションでその音楽を初めて耳にしたか、ということは後の印象に大きく影響を与えると思われます。クラシック音楽に多少なりとも興味を持っている身としては恥ずかしながら、筆者が惑星という曲を知るきっかけとなったのは、日本の歌手、平原綾香が歌う「Jupiter」(2003年)でした。これは、惑星の第4曲「木星」の主題をモチーフとした歌です。そういう形で知ってしまった作品というのは、往々にして最初の感覚から離れることが難しいのですが、個人的には曲のイメージを損なわずに知ることができた幸運なパターンでした。 火星 戦争をもたらす者 ダダダ・ダン・ダン・ダダ・ダンという5/4拍子のリズムが、弦楽器のコル・レーニョ(弓の木の部分で弦を打つ奏法)、木の撥によるティンパニによって奏され、曲が始まります。作曲された時期が第一次世界大戦と重なるため、当時の聴衆に戦争における惨状を思い起こさせたのではないかとも言われています。 (クラリネット 吉岡 克英) 編成:Fl.4 (Picc.2, A.Fl.1), Ob.3 (B.Ob.1), Ehr.1, Cl.3, B.Cl.1, Fg.3, Cfg.1, Hr.6, Tp.4, Tb.3, T.Tub.1, B.Tub.1, Timp.2, Cym.1, Sus.Cym.1, Trg.1, BD.1, SD.1, Tambourine 1, Tamtam 1, Tubular bells 1, Glockenspiel 1, Xylophone 1, Hp.2, Cel.1, Org.1, Strings, 女声合唱 |
このサイトはフレームで構成されております。画面左端にメニューが表示されない場合は、下記リンクよりTopページへお越しください。 ブロカートフィルハーモニー管弦楽団 http://www.brokat.jp/ |